読み物
路上の輝き 第3回
佐々木譲
2025.10.21
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佐々木譲
(第2回はこちらから) 天気はいい。 気温も静岡県は最高が一八度との予報だった。寒いというほどの気温ではない。もっとも浜松の海岸に出れば、少し風はあるだろうが、小一時間砂浜を歩くことは苦にはならないだろう。 冬樹は、この日も黒っぽい身支度で部屋から出てきた。細身の黒いパンツ、黒いシャツに
2025.10.21
内田博仁(うちだ・はくと)
2025.10.10五十嵐貴久
第十一回はこちらLast Flight 12 北ウイング1 時計の針が午前五時七分を指した。一ノ瀬さん、と麻衣子は呼びかけたが、返事はなかった。 どうなってる、と原が鼻から息を吐いた。「なぜ、何も言わん? 犯人が若杉たち突入班に気づいたのは確かだ。だから無線を切ったのか?」 若杉です、と無線から声が
2025.09.26
佐々木譲
ふと気がつくと、はやぶさ十号は荒川を渡っていた。 東北新幹線は、盛岡から東京都内まで二時間余で移動するのだ。修平はいまだにこの速さに慣れていない。とうに新幹線の移動の数のほうが、在来線での移動の数を上回っているのにだ。 修平は棚から大きめの帆布のリュックサックを下ろして背負い、ショルダーバッグを肩
2025.09.20
内田博仁(うちだ・はくと)
2025.09.19
内田博仁(うちだ・はくと)
2025.09.01
五十嵐貴久
2025.08.29
天祢涼
2025.08.21
内田博仁(うちだ・はくと)
2025.08.08