「スピン/spin」第8号の目次を公開!
2024.08.13
渋谷区千駄ヶ谷から新宿区東五軒町へ。新天地よりオールジャンルの雑誌「スピン」第8号をお届けします。ポール・コックスさんの絵と共に第8号の「表紙」を飾るのは、歌人・俵万智さんの短歌です。「短歌」の魅力と共に、「言葉」の力を感じてください。
「表紙」と「目次」の紙は、紙の専門商社・株式会社竹尾とコラボレーションし、現在庫限りとなった紙や、新しい紙など、毎号違う「紙」を使用してお届けしております。
◉表紙の紙=「玉しき みずたま」(白)*「みずたま」現在庫限り
https://www.takeo.co.jp/finder/search/details.php?d_id=242
◉目次の紙=「江戸小染 うろこ」(白)*「うろこ」現在庫限り
https://www.takeo.co.jp/finder/search/details.php?d_id=41
表紙は玉模様の透かしが美しいファインペーパー。“みずたま”模様が偶然にもポール・コックスさんの絵と響き合い、さらに俵万智さんの短歌が1行、凜と立ちます。目次は江戸小紋の色柄をモチーフにしたエンボスペーパー。今号も実物でなければ伝わらない「紙」の魅力溢れる資材でお届けします。ぜひ手に取って、視覚・触覚でお楽しみください(本誌掲載「紙のなまえ」もあわせてご覧ください)。
ジャンルを超えた豪華小説連載陣(一穂ミチさん、大森美香さん、恩田陸さん、鈴木涼美さん、堂場瞬一さん、中村文則さん、藤沢周さん)はもちろん、第8号も注目作品をお届けします。
今号は短篇3本と「警察小説アンソロジー」の新連載がスタート。
引っ越し前夜の部屋の中、「ぼく」はお酒を片手に、ソファにうずたかく積まれた愛すべき本たちを眺めているのだが……声優・斉藤壮馬さんが贈るのは、読者を夢うつつに誘う物語「エフィカ」。
わたしの眼は、「愛らしい」ものを逃さない!? リリカルで可愛くて、そしてダーク。読者を極彩色の世界へ誘う、作家・高原英理さん「愛らしい未来」。
祭りの日、無数の祈りが大漁旗をはためかす……気鋭の氷室冴子青春文学賞受賞作家・平戸萌さんが生と死の境界を超えて描く「産声」。
三者三様魅惑の物語をご堪能ください。
さらに今号から新企画「警察小説アンソロジー」がスタート! 第1回は作家・天祢涼さんによる「県警の番人」(前篇)。“Q県警の番人”の異名を持つ監察官・鏡真人が強烈なインパクトを残す傑作です。
最果タヒさんがキャラクターに捧げる「詩」の連載「キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる」第5回は「新世紀エヴァンゲリオン詩集」、さらに最果さんがさまざまな方を「宝塚」へお誘いする往復書簡連載「ときには恋への招待状」。第6回のゲストには作家の岡崎琢磨さんが登場。
もちろん多様な書き手によるエッセイにもご注目ください。
エッセイは脚本家・高野水登さんと作家・柳美里さん。「本の話」はブック・デザイナー&アート・ディレクターのミルキィ・イソベさんにご寄稿いただきました。
さらに斉藤壮馬さんの異色の連載エッセイ「書を買おう、街へ出よう。」、書評家・ゲーム作家の渡辺祐真さんの連載「詩歌の話」に加えて、好評連載書評「絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本」では北村薫さん(作家)、矢島沙夜子さん(アートディレクター&「小楽園」店主)が「絶版本」への熱い思いを語ります。
株式会社竹尾とのコラボ企画「紙の話」は、速水健朗さん(ライター・編集者)が紙のリサイクル業社「栗原紙材株式会社」を訪問。紙の再利用の現状と未来を思考します。
漫画家・香日ゆらさんによる「移転記念レポ」に描かれる千駄ヶ谷の河出書房新社に後ろ髪を引かれながら、新天地・神楽坂よりお届けする「スピン/spin」第8号、ご期待ください。
[短篇]
・斉藤壮馬 エフィカ
・高原英理 愛らしい未来
・平戸萌 産声
[新連載 警察小説アンソロジー]
・天祢涼 「県警の番人」(前篇)
[エッセイ]
・高野水登 「ロンドン橋が落ちまする」
・柳美里 身体を媒介し、物語は脈動する
[移転記念レポ]
・香日ゆら 千駄ヶ谷の河出書房新社 レトロスペクティブ
[連載小説]
・一穂ミチ ハイランド美星ヶ丘(第8回)
・大森美香 花と葉(第7回)
・恩田陸 そして金魚鉢の溢れ出す午後に、(第8回)
・鈴木涼美 典雅な調べに色は娘(第8回)
・堂場瞬一 連作 罪と罪(第8回)
・中村文則 彼の左手は蛇(第4回)
・藤沢周 利休残照(第8回)
[連載詩]第5回
・最果タヒ キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる――新世紀エヴァンゲリオン詩集
[連載往復書簡] 第6回
・最果タヒ ときには恋への招待状
――詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。ゲスト=岡崎琢磨
[紙の話] 第8回
・速水健朗 紙から始まったマスコミの時代とその未来
[詩歌の話/詩歌の楽園 地獄の詩歌] 第8回
・渡辺祐真 漢詩の作り方から考える型の効用
[本の話]
・ミルキィ・イソベ 流れよ、風と光
[連載書評/絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本]
・北村薫 名訳、名調子、そして――
・矢島沙夜子 1965年、スープ・チュリーンの湖畔にて
[連載エッセイ/書を買おう、街へ出よう。] 第8回
・斉藤壮馬 「にせもの」
[紙のなまえ]
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「スピン/spin」第8号 書誌情報
■誌名/号数 :スピン/spin 第8号
■雑誌コード :07822-07(文藝 2024年夏季号増刊)
■定価 :330円(税込)
■仕様 :A5判/並製・平綴じ/176P
■発売日 :2024年6月27日(木)
■ブックデザイン:佐々木暁
■装画 :ポール・コックス(Paul Cox)
■本文挿画 :塩川いづみ http://shiokawaizumi.com
■協力 :株式会社竹尾 https://www.takeo.co.jp
■書誌ページ
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980706/
■「スピン/spin」Webページ
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